開業届ってどうやって書いたらいいの?
よくいただく質問の一つ
「開業届って良く分からない。どうやって書くの?」
これについてお答えします。
この記事を見ながら開業届が書けます。
では早速行ってみましょう。
ここから先の解説の前提として、
開業時に誰も雇わず、一人で起業する場合としますね。
俗に言う「開業届」は、
「個人事業の開業・廃業等届出書」
と言います(覚えなくていいです)。
国税庁のHPからダウンロードできます。
実は、国税庁のHPに、開業届の書き方も説明があります。
でも、
「なんだか難しい~!!」
「良く分かんない」
という方も多いので見やすく分かりやすく説明します。
↓こちら開業届です。
「なんのこっちゃ・・・」
と思う気持ちは一旦おさえて、
一つずつ見ていけば大丈夫!
①「個人事業の開業・廃業等届出書」の「開業」の文字に〇をつける
まずは簡単!
/
〇をつけるだけ!
\
②「税務署長」の左側の下線部に、所轄の税務署名を記入 & 書類の提出日を記入
所轄の税務署っていうのは、③の納税地を管轄する税務署です。
管轄する税務署は国税庁のHPですぐ分かります。
/
ちゃちゃっと調べて書くだけ!
\
注意所轄の税務署と、市区町村などの役所は管轄が異なるのでご注意を。
③開業場所の住所を納税地として記入
◆自宅で起業する人⇒自宅の住所を記入
◆納税地は自宅だけど、自宅とは別に事務所を構える場合⇒「上記以外の住所地・事業所等」の欄に住所を記入
この記事も参考にしてね↓
注意自宅が賃貸マンションなど、賃貸契約をしている場合は、
契約上事業所として使えない場合があります。
または、分譲マンションでも
規約により事務所不可の場合もあります。
その場合は実家などの住所を使いましょう。
④氏名、生年月日、職業、屋号、マイナンバーを記入し、押印
「え…
氏名、生年月日、マイナンバーは
そのまま書けばいいのは分かるけど、
職業?屋号?
何を書けばいいの?」
と思いますよね。
職業欄について
実は、職業欄には決まった書き方はないのです。
職業欄にはそのまま「職業」や「職種」を書けばOK。
(この職業欄は「個人事業税」に関わる部分です。
この話はまた別途しますね。)
具体的な記載例として、
・飲食業
・小売業
・美容業
・コンサルティング
・農業
などのカテゴリーで大丈夫。
これもあり
ウーバーイーツの場合⇒配送業
せどりの場合は⇒物品販売業
他にも
・webデザイナー
・ハンドメイド作家
・アクセサリーデザイナー
・セミナー講師
・ヨガインストラクター
などの具体的な職種を書いても良いです。
職業欄に書くことがどうしても分からない場合は、
下記二つから探すことができます。
(1)法定業種の70種類から探す
東京都主税局の個人事業税のページから見れます。
(2)日本標準職業分類から探す
総務省のページにある日本標準職業分類から見れます。
※下記「⑨事業の概要」と合わせてみると分かりやすいです。
ここでちょっと疑問が…
/
一つじゃなくて複数の事業をしようとしている時はどうしたらいいの?
\
⇒この場合は、収入のメインになっている職業を1つ職業欄に記入するだけでOKです。
/
職業に変更があるかも。職業に変更があったら再度申請するの?
\
⇒職業に変更があった場合でも、開業届の再提出や職業の変更の申請は要りません。
ご安心を。
次に
屋号について
屋号ってうのは、個人事業主がつけられる事業名のことです。
会社の「商号(会社名)」のようなものですが、
屋号をつけるかどうかは任意です。
屋号がなくても開業届の提出は可能なんです。
屋号を付ける大きなメリットが一つあります。
屋号を決めておくと屋号付きで銀行口座を開設できるんです。
個人のプライベート口座と分けて、
事業用の口座は個人のプライベートの口座と分けて
事業用の口座は個人のプライベートの口座と分けて
管理するのが絶対におすすめです
(事業とプライベートをごっちゃにすると経理がめんどくさいです)。
屋号に使える文字の種類は決まっています。
漢字
カタカナ
ひらがな
アルファベット
数字(アラビア数字)
記号(「&」「’」「.」「-」「.」「・」)
上記以外は使えません。
それと、「株式会社」や「合同会社」のように法人の種類も使えません。
ここでも一つ疑問が・・・
/
屋号を書かないで開業届を出したけど、その後屋号をつけたらどうすればいいの?
\
⇒OK個人事業主の屋号を後から付ける場合は、
開業届を再度提出するor確定申告書類に記載すればOK!
屋号を変更する場合も同じです。
⑤届出の区分欄「開業」に○をつける
ここは簡単!
/
〇をつけるだけ!
\
⑥所得の種類を選択して〇をつける
所得の種類の欄には
・不動産所得
・山林所得
・事業(農業)所得
があります。
自分のビジネスを始めるために開業する場合は「事業所得」です。
事業所得に○をつけましょう。
⑦開業日を記入
「開業・廃業等日」の欄には、開業日を記入します。
基本的に、開業届は、
「事業の開始の事実があった日から1ヶ月以内」に提出、
となっています。
なので、 開業日の日付は、
開業届を提出する日からさかのぼって1カ月以内に設定しましょう。
開業日については、
法律上も明確な定義はないので、
自分が「この日が開業日!」と決めた日が開業日になります。
例えば、
・初めて売上が上がった日
・HPができた日
・大安などの自分が好きな日
等々いろいろです。
ここでもまた一つ疑問が・・・
/
1年くらい前から少し売上が上がっていたけど、開業届を出してません。
開業日の日付はどうしたらいいの?
\
⇒これはそんなに気にしなくてOK!
現実的な現場では、開業日が提出日より1ヶ月以上前でも
特に問題なく受け取っていることがほとんど。
迷う場合は税務署に聞いちゃいましょう。
⑧開業・廃業に伴う届出書の提出の有無
青色申告を希望する場合は「有」にチェック、
消費税に関する届出の有無については、通常は「無」にチェックを入れましょう。
こちらも参考にどうぞ↓
私個人的には、青色申告はお得過ぎるのでやらない理由はないと思ってます。
青色申告を選ぶだけで、支払う税金の額が変わります!
開業する際に「青色申告」をしたい場合や、課税事業者となりたい場合は「有」に〇をつけます。
⑨事業の概要
事業の概要では「どんなビジネスをするのか」記入します。
職業と合わせて例を挙げますね。
◆ハンドメイド作家
職業:ハンドメイド作家
事業の概要:ハンドメイド品の製造・販売
◆セミナー講師
職業:セミナー講師
事業の概要:講師活動全般
◆カフェオーナー
職業:喫茶店
事業の概要:カフェでの軽食提供やマネジメント
◆小学生向けの学習塾オーナー
職業:学習塾運営
事業の概要:小学生向け集団指導、塾の運営
◆ファッションのECショップオーナー
職業:小売業
事業の概要:ファッション関連商品のネット・通信販売
◆システムエンジニア
職業:システムエンジニア
事業の概要:ソフトウエアの要件定義・設計・プログラミング
◆ブロガー
職業:文筆業
事業の概要:ブログ記事の作成やWEBサイトの運営、Webサイト広告の最適化・管理
などなど。
次で最後!行ってみようっ!
⑩給与等の支払の状況、源泉所得税特例についての項目(従業員を雇う場合)
この欄は一人で開業する場合は記入しなくてOK!
誰かを雇う際に記入します。
開業届の書き方、最後に。
ここまで長いのに。
見てくださりありがとうございます!
この記事一つで
書けそうですか?
書けますよね?
書いてくださいね笑
株式会社などの法人設立の手続きと違って、
個人事業主の開業届けは簡単です。
開業届の書き方、ホントに最後に。
これを読んでも書けないという方に
最後、おススメ方法を2つ伝授します。
一つ目、それはこれ↓
税務署の職員さんに頼る。
直接税務署に行って、職員さんに
「あの~、開業届を出したいんですけど
どうすればいいのでしょう??」
と言ってみてください。
絶対丁寧に教えてくれますよ。
私は10年前、この方法でその場で教えてもらいながら書いて提出しました。
2つ目、これ↓
「会計ソフトって経理とか仕訳でしょ」
と侮るなかれ。
なんと開業届を5分でサクサク作れちゃうという機能があるのです。
しかも無料。
入力項目の指示通りに入力したり、プルダウンで選択肢の中から選んだりするだけで、
初めてでもホントに5分で作れます。
ゼロから自分で考えなくていいって楽ですね。
開業したら経理や確定申告をしなくちゃいけなくなるので、
その経理や確定申告でも使える【会計ソフトfreee(フリー)】で開業届を作っちゃえば良いと思います。
もし私が10年前、開業届とか全然知らない時だったら迷わずこれを選びますね↓
オンラインで開業届の提出もできるし。
ここまでお読みの方。
もうホントにこれで絶対書いて出せます。
ということで今日はここまで。
ではでは。
この記事が役に立ったよー♪という方は
絶対読んでね↓
自宅の賃貸マンションは居住用としての契約だったので、
事業用としての利用をするために、
マンションオーナーさん、管理会社に交渉して
事業用住所としての利用にOKをもらいました。