こんにちは。
いとうじゅんこです。
今日は開業届をいつ出せばいいの?というお話をします。
会社員の方とか、主婦の方とか、開業届をいつ出せばいいのかとても迷うようです。
起業時の質問としても頻繁に聞かれる、起業時あるあるです。
個人事業主の開業届は、法人設立の手続きとは全然違います。
法人設立のように固くるしく考える人も多いですが、個人事業主にとっての開業届は決意の表れ的なイメージです
では、早速見ていきましょう↓
開業届って何?
「開業届」って正式には「個人事業の開廃業届出書 」って言います。
開業届を出すというのは、個人事業を始めたよーというお知らせを税務署にすることです。
(国税庁のHPからダウンロードして印刷して使えます↓
国税庁HPより「 個人事業の開廃業届出書 」)
開業届の提出期限は
開業届けの提出期限は、原則的に開業してから一ヶ月以内です。
でも、提出しなくても、罰則は定められてません。
開業届を出さないと・・・
開業届を出さないからと言って、税金から逃れられるわけではありません。
納税義務が発生しているのに、もし開業届も出さない&確定申告もしないでいたら脱税ですからね、税務署が来た時はおそろしいことになりますきっと。
通常、納めなければならない金額より、ずっと高い税額が追徴されます。
一方で、儲けが少ないからと言って、開業届を出さないで白色申告だけしている人もいます。
それは税務署的には問題ないようです。
開業届を出したのと同じ状態になるからです。
確定申告をすると自動的に都道府県へ通知されるから、提出しない人もいるようですが、開業届を出さないデメリットもあります。
次は、メリットデメリットを合わせて見てみましょう。
開業届のメリット
①青色申告できるようになる
このメリットはめちゃめちゃ大きいですよ!
良く分からないからと言って、青色申告を避けていると、無駄な税金を払っている可能性があります。
詳しくはこちらの記事をどうぞ↓
「青色申告と白色申告の違い。納税額はどっちがお得?」
②屋号で銀行口座が作れる。事業専用の口座があると便利
屋号の銀行口座はお客様からの信用がアップします。
それに、事業専用の口座として使うと、事業に関する入出金が分かりやすくて経理もしやすいです。
プライベートの口座とごちゃまぜになっている人もいますが、それは自分で経理の手間を増やしているので今からでもキッチリ分けるほうが良いです。
③お得な制度に申し込める
例えば、「小規模企業共済」という制度は使える人にはとてもお得です。
開業届の控があると申し込むことができます。
他にも自分は「個人事業主です」と証明として使いやすい開業届はの控は、なくさず取っておいてくださいね。
④モチベーションが上がる
気持ち的なものかもしれませんが、実は自分でやっていくんだ!という決意表明は、起業後の事業の継続に大きな影響があると思います。
勢いで起業する人は多いですが、起業と事業継続はベツモノです!!ホントに!!
自分のけじめとしてもメリットは大きいです。
開業届のデメリット
デメリットは当てはまる人だけになりますが、挙げておきますね。
①開業届を出すと、失業保険が受けられなくなる。
会社を辞めた後、失業保険を受給する人は多いと思います。
開業届を出すと、失業中ではなくなるので受給できなくなります。こっそり失業保険を受給すると不正受給でバレたら、しっぺ返しのように不正受給分以上に多く支払わなければならない可能性もあります。
傾向としては、しっかり失業保険を貰いきってから、開業届を出すちゃっかりさんしっかりさんが多いと感じます。
少数派ですが、開業届を出してさっさと堂々と取引したいから、失業保険はいらないという方もいます。
失業保険を受給している間、事業を堂々とできないことでの機会損失をどう捉えるかが、開業届を出すタイミングにも大きく関わってきますね。
②開業届を出すと、社会保険の扶養から外れ保険料を負担しなくてはならない場合がある
社会保険の扶養についての知識はこちらの記事をどうぞ↓
「 個人事業主として扶養内で働きたい。」
扶養内で個人事業主として働きたいという場合、自分の上限を売上や利益で決めてしまうことになります。
私は、自分の可能性を自分で制限しちゃってもったいないなあって思わずにはいられません。。。
開業届の出し方
開業届は思った以上に、簡単です。
ネットで検索してもいっぱい出てくるし、どうしても分からなければ、直接税務署に行きましょう。
昔、私も個人事業主として開業届を出すとき、全然分からなかったので、とりあえず行けば何とかなるだろってことで行きました(笑)
税務署で「開業届を出したいんですけど・・・」と言えば、職員さんが親切に色々教えてくれます。
事前に開業届の用紙をダウンロードして印刷して記入して、税務署に持参or郵送もできます。
その場合は控をもらうために同じ内容を二枚記入しましょう。
(国税庁のHPからダウンロードして印刷して使えます↓
国税庁HPより「 個人事業の開廃業届出書 」)
開業届と一緒に青色申告承認申請書も提出をお忘れなく!
開業届を出すタイミング
開業届を出すタイミングは自分次第です。
と言っても
「どうすればいいの?」
と困りますよね。
個別の事情によって異なるので、ここではタイミングを判断する材料をまとめます↓
開業届を出すタイミングの判断材料
■失業保険の受給との兼ね合い
■主婦の方で健康保険の扶養に入っている場合、
■消費税課税事業者に開業初年度からなりそうなら時期
→消費税課税事業者について、参考に別記事をどうぞ「個人事業主の税金4種類を押さえてね。」
■開業届提出=実際の事業開始という場合であれば、業種によって売れる時期売れない時期を考慮しても良いです。
開業届出したら、経理だよ
開業届を出したら次は経理をスタートさせましょう!
経理を溜めるとめんどくさいことになります。
経理・・・???という方はこちらの記事をどうぞ↓
「個人事業主・経理初心者さん必須の基礎知識」
開業届の出し方で分かる成功法則!?
個人事業主の開業届は、法人設立の手続きと異なり、決意表明的な意味が強いと感じます。
納税は、納税義務が発生した時にすればOKなのです。
最後にワタクシ、ちょっと毒を吐きますよ~。
開業届とか、やらなきゃいけない会計や手続きをやるかどうかモンモン迷う人より、「やるもんだ」と思って当たり前のように淡々とやる人が売上を上げて事業を成り立たせて継続してます。
事業をするって、そんな会計や手続きをやるかやらないか云々いってる暇はホントないですから。
そういうところで「どうしよう・・・」って悩み続けるうちは、事業をやるぞ!という決意は薄いと思います。
そういう人の提供する商品・サービスって、正直イマイチだし・・・
でも、そういう人は、きっと「起業」がコワイだけですよね。
私は、そういう人にこそ自分を信じて「私らしく働く」人生のために事業を思いっきりやろうよ!と伝えたいです。
できますから。
コチラをご活用ください↓